ソコ)” の例文
其にとこと音通した退く・ソコなどの聯想もあつたものらしく、地下或は海底の「死の国」と考へられて居た。「夜見の国」とも称へる。
「かくかゝ呑みてば、気吹戸イブキドにいますいぶきどぬしと言ふ神、の国・ソコの国にいぶき放ちてむ。かくいぶき放ちてば、根の国・底の国にいますはやさすらひめと言ふ神、持ちさすらひ失ひてむ」
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)