“ソコ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:そこ
語句割合
40.0%
ゴリラ20.0%
其処20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かくかゝ呑みてば、気吹戸イブキドにいますいぶきどぬしと言ふ神、の国・ソコの国にいぶき放ちてむ。かくいぶき放ちてば、根の国・底の国にいますはやさすらひめと言ふ神、持ちさすらひ失ひてむ」
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
わしらは、ちっけなときからゴリラソコをみてるだが、雨んなかを、死神にひかれて歩かせられてゆくような、ゴリラソコにかぎって北へゆかねえものはねえでがす
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あのゴリラソコは、いま森の墓場へ死ににゆこうとしているのだ。それが、わしらにはゆけねえ悪魔の尿溜ムラムブウェジにあるちゅうだ。ゴリラソコはな、雨が降るとあんなには歩きましねえ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その後、自身の家の中でも、又廬堂イホリダウに近い木立ちの陰でも、或は其処ソコを見おろす山の上からでも、郎女に向つてする、ひとり語りは続けられて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして其処ソコで、まどろんで居る中に、悠々ウラウラと長い春の日も、暮れてしまつた。嬢子は、家路と思ふミチを、あちこち歩いて見た。脚はイバラトゲにさゝれ、袖は、木のズハエにひき裂かれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其でも、ソコたちは羨しい暇を持つておいでだ。美しい稚兒法師に學問を爲込まれる。それから、一かどの學生ガクシヤウに育てゝ、一生は手もとで見て行かれる。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)