“広告（ひろめ）” の例文
旧字：廣告
そして「鴉黒吉」の名は、「貴志田葉子」に並んで、ゲラ紙に刷られた広告（ひろめ）に少年少女の花形（スター）として、大きく刷り出された。
夢鬼 (新字新仮名) ／ 蘭郁二郎(著)
丁髷鬘（ちょんまげかずら）の赤陣羽織（あかじんばおり）に裁付袴（たっつけばかま）の爺（おやじ）どもが拍子木に鉦（かね）や太鼓でライン酒（しゅ）とかの広告（ひろめ）の口上（こうじょう）をまくし立てる。
木曾川 (新字新仮名) ／ 北原白秋(著)
なんかと頼まれもしない浅草もちの広告（ひろめ）に力こぶをいれて、一人弁舌（べんぜつ）をふるっていると
丹下左膳：01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) ／ 林不忘(著)
浪花節（なにわぶし）の寄席の広告（ひろめ）でも、もう少し気の利いたのを使うと思われるような代物だった。
勧善懲悪 (新字新仮名) ／ 織田作之助(著)
広告（ひろめ）の道化（どうけ）うち青みつつ火事場へ急（いそ）ぐごときあり。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
戯（おど）けたる広告（ひろめ）の囃子（はやし）
邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)