トップ
>
幾群
>
いくむれ
ふりがな文庫
“
幾群
(
いくむれ
)” の例文
遊船会社の前の
峡口
(
きょうこう
)
は高い高い白い石の橋台に立って、驚くべき長い
釣棹
(
つりさお
)
を垂れている人影も見えた。橋の下にも
幾群
(
いくむれ
)
か糸を投げて
魚
(
うお
)
を待つ影も見えた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
幾群
(
いくむれ
)
かに別れて切り合った。槍、竹槍、刀、棒、いろいろの討ち物が閃めいた。悲鳴や怒号が反響した。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
屋根が低くて広く見える
街路
(
みち
)
には、
西並
(
にしなみ
)
の家の影が疎な鋸の歯の様に落ちて、処々に馬を
脱
(
はづ
)
した荷馬車が片寄せてある。
雛
(
にはとり
)
が
幾群
(
いくむれ
)
も幾群も、其下に出つ入りつ
零
(
こぼ
)
れた米を
土埃
(
ほこり
)
の中に
猟
(
あさ
)
つてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
今、
幾群
(
いくむれ
)
かの坑夫達が、元気よく列を作りながら、坑道の方へ進んでいた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾年
幾個
幾干