平清盛たいらのきよもり)” の例文
藤原鎌足ふじわらのかまたりの忠もまたいうまでもない。そもそも諸君は足利尊氏あしかがたかうじ平清盛たいらのきよもり源頼朝みなもとのよりともをも英雄となすであろう。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
西暦一一六七年、平清盛たいらのきよもりは、太政大臣を辞し、一僧侶となった。そうして権力を握るにいたった。その権力は十八年間つづいた。清盛は、法皇を鳥羽とば殿に押しこめた。
平清盛たいらのきよもりの専横に抗して、頼政よりまさをはじめ、伊豆の頼朝よりとも、木曾の義仲よしなか等源氏の一党が、以仁王もちひとおう令旨りょうじを奉じて一斉いっせいに挙兵した年である。この前後は東大寺の性質もむろん変っていた。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
もちろんこれは平清盛たいらのきよもりが火の病ということを知った者でなければ付けられぬ名ではあるが、ここにも胸の羽が水に映って火に見えるという話が、かつて行われていたことを推測せしめるだけでなく
後白河天皇ごしらかわてんのうほうへは源義朝みなもとのよしともだの平清盛たいらのきよもりだの、源三位頼政げんざんみのよりまさだのという、そのころ一ばん名高なだか大将たいしょうたちがのこらずお味方みかたがりましたから、新院しんいんほうでもけずにつよ大将たいしょうたちをおあつめになるつもりで
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)