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干涸
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ひか
ふりがな文庫
“
干涸
(
ひか
)” の例文
私は頭がガンガンして、口の中が
干涸
(
ひか
)
らびて、奇態に体が顫えるのが自分でも分りました。はッと思って、「気が違ったな」と感じました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
併
(
しか
)
し病弱であればこそ、そうやって筆も
執
(
と
)
られるので、そうでなかったら勅任教授か何かで、大学あたりの教壇で
干涸
(
ひか
)
らびて
了
(
しま
)
うに相違ない。
日本探偵小説界寸評
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
到底頭の
干涸
(
ひか
)
らびた私なぞの及ぶところでない。十六や七の少年とは無論思えぬ。しかしその想像し得た事柄は、
如何
(
いか
)
にも好奇心の強い、少年時代に相応した事柄ではある。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
凍
(
こお
)
ったような姿勢で、
琥珀色
(
こはくいろ
)
の
干涸
(
ひか
)
らびた身体に向いあって立っている。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
彼がひそ/\と
囁
(
さゝや
)
くが如く物を云いながら、女中共に講義をしているその声は、熱病患者のそれのように
干涸
(
ひか
)
らびて、
上
(
うわ
)
ずっているばかりでなく、へんに云い方が神経質で
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
涸
漢検1級
部首:⽔
11画
“干”で始まる語句
干
干乾
干戈
干潟
干物
干支
干瓢
干渉
干魚
干上