己丑つちのとうし)” の例文
良弁僧正は相模さがみの人、姓は漆部ぬりべうじ持統じとう天皇の三年己丑つちのとうし誕生、義淵ぎえん僧正の弟子となり、晩年は東大寺別当に任ぜられた人であるから、聖武天皇の御親任も一入ひとしお厚かったと思われる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
よりて以て盟ひてのたまはく、若しちかひたがはば、たちまちに朕が身をうしなはむ。皇后の盟ひたまふことた天皇の如し。丙戌ひのえいぬ車駕すめらみこと宮にかへり給ふ。己丑つちのとうし、六皇子共に天皇を大殿おほとのの前に拝みたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)