“山笛”の読み方と例文
読み方割合
やまぶえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとへ引っかえして、築山つきやまの一かくから、れいの鉱山掘夫かなやまほりに使う山笛やまぶえというのをき立てると、たちまち、っ黒になるくらいな人数がワラワラとかれのまわりを囲繞いにょうしてあつまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、離室はなれのほうへあごをさして、そのなかへ密談みつだんにすがたをかくしてしまった。そして半刻はんときばかりすると、伊部熊蔵いのべくまぞう躑躅つつじさきたち外郭そとぐるわけだしてきて、ピピピピと山笛やまぶえを吹いた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)