山家集さんかしゅう)” の例文
西行関係の「撰集抄せんじゅうしょう」「山家集さんかしゅう」、白峯寺関係の「白峯寺縁起はくほうじえんぎ」、戦記文学の「保元物語」「国府台戦記こうのだいせんき」「太平記」、先縦せんしょうの読本「英草紙はなぶさぞうし
雨月物語:04 解説 (新字新仮名) / 鵜月洋(著)
西行関係の「撰集抄せんじゅうしょう」「山家集さんかしゅう」、白峯寺関係の「白峯寺縁起はくほうじえんぎ」、戦記文学の「保元物語」「国府台戦記こうのだいせんき」「太平記」、先縦せんしょうの読本「英草紙はなぶさぞうし
年頃の若者になつても、鼻唄はなうた一つうたふでもなく、嫌味な教会通ひの若者となりもしない、何処どこから得たか西行さいぎょう山家集さんかしゅうと、三木露風ろふうの詩集を持つて居た。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
赤坂の宿場から南平野へ出、やがて神戸かんべの町はずれへ来たその旅人は、相川堤の桜並木に立つと、ふと思い出した山家集さんかしゅうの一首を、小声でひとりごちに歌っていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慈円の『拾玉集しゅうぎょくしゅう』・良経の『秋篠月清集あきしのげっせいしゅう』・俊成の『長秋詠藻ちょうしゅうえいそう』・西行の『山家集さんかしゅう』・定家の『拾遺愚草』・家隆の『壬二集みにしゅう』を六家集といい、江戸時代の刊本もあり
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
しおりして山家集さんかしゅうあり西行忌さいぎょうき
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
そうした女性や公卿たちの庵を訪ねあるいた西行法師の「山家集さんかしゅう」から拾ってみても——
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流布の『山家集さんかしゅう』のほかに、早く藤岡作太郎ふじおかさくたろう博士の『異本山家集』の刊行があり、その後、佐佐木信綱博士の『聞書集』の発見、伊藤嘉夫氏の『聞書残集』の発見があったことは
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
捨てはてゝ身はなきものと思へども雪のふる日は寒くこそあれ——の歌は、そのおりの作といわれている。山家集さんかしゅうの歌を私は余り好きでないが、この歌は私の愛誦歌のひとつである。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)