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尽日
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じんじつ
ふりがな文庫
“
尽日
(
じんじつ
)” の例文
旧字:
盡日
(
尽日
(
じんじつ
)
、春をたずねて春を見ず、
芒鞋
(
ぼうあい
)
踏みあまねし
隴頭
(
ろうとう
)
の雲、帰り来たりて笑って梅花をひねりてかげば、春は
枝頭
(
しとう
)
にありてすでに十分)
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
尽日
(
じんじつ
)
北の風が吹いて、時々
冷
(
つめ
)
たい
繊
(
ほそ
)
い雨がほと/\落ちて、見ゆる限りの青葉が白い
裏
(
うら
)
をかえして南に
靡
(
なび
)
き、
寂
(
さび
)
しいうら
哀
(
かな
)
しい日であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
満園ノ奇香微風ニ動クハ
菟裘
(
ときゅう
)
ノ薔薇ヲ
栽
(
うう
)
ルナリ。ソノ清幽ノ情景
幾
(
ほと
)
ンド画図モ描ク
能
(
あた
)
ハズ。文詩モ写ス能ハザル者アリ。シカシテ遊客
寥々
(
りょうりょう
)
トシテ
尽日
(
じんじつ
)
舟車ノ影ヲ見ザルハ何ゾヤ。
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なんとも
他
(
ほか
)
からはっきりは
定
(
き
)
められないが、美妙斎はそのころから関係のあった、浅草公園の女、石井
留女
(
とめじょ
)
を、九月
尽日
(
じんじつ
)
に
落籍
(
らくせき
)
して、その祝賀を、その、おなじ雑記帳へも書いているのだ。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
尽日
(
じんじつ
)
雨、
山陽
(
さんよう
)
の
所謂
(
いわゆる
)
「
春雨
(
はるさめ
)
さびしく候」と云う日。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“尽日”の意味
《名詞》
月の末日。
年の大晦日
《形容動詞》
一日中。終日。
(出典:Wiktionary)
尽
常用漢字
中学
部首:⼫
6画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“尽日”で始まる語句
尽日洞中棋響閑