トップ
>
尻込
>
しりごみ
ふりがな文庫
“
尻込
(
しりごみ
)” の例文
古島老刑事はひどく
尻込
(
しりごみ
)
をする。蜂矢探偵はにやにや笑ってみている。田山課長の顔がだんだんにがにがしさを増してきた。
四次元漂流
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
度毎
(
たんび
)
に苦い顔をされたが、何遍苦い顔をされても少しも
尻込
(
しりごみ
)
しないで口を
酸
(
す
)
くして
諄々
(
じゅんじゅん
)
と説得するに努めたのは社中の
弓削田秋江
(
ゆげたしゅうこう
)
であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
見習
(
みなら
)
ひしなるべし
不埓
(
ふらち
)
至極
(
しごく
)
の
奴
(
やつ
)
ぢや九郎兵衞申開きありやと云れしかばグツと
差支
(
さしつかへ
)
一言もなく
尻込
(
しりごみ
)
なすにより追々吟味に及ぶ下れと云るゝ時下役の者立ませいと
聲
(
こゑ
)
掛
(
かけ
)
一同
白洲
(
しらす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取て
引擔
(
ひきかつ
)
ぎ
斗筋打
(
もんどりうた
)
せ
投付
(
なげつけ
)
るに今一人も
張倒
(
はりたふ
)
し
蹴返
(
けかへ
)
し
乍
(
ながら
)
に
發打
(
はつたと
)
白眼
(
にらみ
)
汝等二人は晝日中追落しする不屆者
直樣
(
すぐさま
)
捕へ宿場へ連れ立ち御法通りにして呉ん首は入らぬか
蠢蟲
(
うじむし
)
めと罵りければ惡徒共此勢に恐れけん
尻込
(
しりごみ
)
して只
眞平御免
(
まつぴらごめん
)
と
詫
(
わび
)
るにぞ夫なら今日は
赦
(
ゆる
)
して呉んと
言捨
(
いひすて
)
て是は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“尻込”で始まる語句
尻込み