“尖(トガ)” の例文
が、おなじ複雑でも当代の尖(トガ)つた生活情調は、さうした修辞法では表されない。其で、女房等の「恋歌」には、直截な表現法をとつたものが多かつた。
道は白々と広く、夜目には、芝草の蔓(ハ)つて居るのすら見える。当麻路(タギマヂ)である。一降りして又、大降(クダ)りにかゝらうとする処が、中だるみに、やゝ坦(ヒラタ)くなつてゐた。梢の尖(トガ)つた栢(カヘ)の木の森。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)