小賢こさか)” の例文
年端もゆかぬその内より、下女はしため代はりに追廻されて、天晴れ文盲には育て上げられたれど、苦労が教へし小賢こさかしさに、なかなか大人も及ばぬふんべつ思慮する事もあり。
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
男女なんにょの間変らじと一言ひとことかわせば一生変るまじきはもとよりなるを、小賢こさかしき祈誓三昧きしょうさんまい、誠少き命毛いのちげなさけは薄き墨含ませて、文句を飾り色めかす腹のうちなげかわしと昔の人のいいたるが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
やあ小賢こさかしき長虫ながむし通力立つうりきだて
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)