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小具足
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こぐそく
ふりがな文庫
“
小具足
(
こぐそく
)” の例文
これ、その日
見物
(
けんぶつ
)
のなかにまぎれこませておいた菊池半助
配下
(
はいか
)
の
伊賀衆
(
いがしゅう
)
、
小具足
(
こぐそく
)
十手
(
じって
)
の
腕
(
うで
)
ぞろい、
変装
(
へんそう
)
百人
組
(
ぐみ
)
の者たちであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
躰は革紐で十文字に縛られ、銅の柱に
繋
(
つな
)
がれている。紺の
小具足
(
こぐそく
)
に身を固め血紅色の陣羽織を纏い、
鞭
(
むち
)
を握った武士が一人、車の横に付き添っている。
轅
(
ながえ
)
を曳くのは小者である。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
みると、それは
幸
(
さいわ
)
いにして狼ではなかったが、
針金頭巾
(
はりがねずきん
)
や
小具足
(
こぐそく
)
で、
甲虫
(
かぶとむし
)
みたいに身をかためたふたりの兵。手には
短槍
(
たんそう
)
を引っさげている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その人かげのあとから、
幾年
(
いくねん
)
も
朽
(
くち
)
つんだ
落葉
(
おちば
)
をふんで、ガサ、ガサと、歩いてくる者があった。
小具足
(
こぐそく
)
をまとった
武士
(
ぶし
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十数名の武者は、みな
小具足
(
こぐそく
)
の旅姿だった。といってもあらましは、足軽程度の
人態
(
にんてい
)
にすぎない。争いあって、一碗ずつの酒を持ち、干魚か何かを取ってはムシャムシャ食う。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「下へ、
小具足
(
こぐそく
)
でも着けて来たものだろう」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“小具足”の意味
《名詞》
小具足(こぐそく)
甲冑では防ぐことのできない部位を保護するものでこてやすねあてなどの防具の総称。
柔術の別称
(出典:Wiktionary)
“小具足”の解説
小具足(こぐそく)とは、
日本の甲冑において、その主体をなす鎧・兜・袖以外のものを指す。具体的には、籠手や脛当などのこと。
柔術の異称のひとつ。くわしくは小具足 (武術)。ただし、徒手による武術ではなく、短い脇差(小脇差)を用いた技術を示す場合が多い。
ここでは、1.の小具足について記す。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
具
常用漢字
小3
部首:⼋
8画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“小具足”で始まる語句
小具足術
小具足姿