射切いき)” の例文
驚破すわといふ時、綿わたすじ射切いきつたら、胸に不及およばず咽喉のんど不及およばずたまえて媼はただ一個いっこ朽木くちきの像にならうも知れぬ。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
貴下に、その紫の袖を許しました、そのせめに任ずるために、ここに短銃ピストルを所持しております、——その短銃をもってここに居て革鞄を打ちます。弾丸をもって錠前を射切いきるのです。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)