“寄々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よりより77.8%
より/\22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果して何処の酒屋がこゝろよく私達に一荷の酒樽を渡すであらうか? といふことに就いて寄々よりより会議を凝した挙句
心象風景 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
まして、漢中の地が、新たに魏の版図はんとに加えられたので、都府の百官は、曹操を尊んで、「魏王の位に即いていただこうじゃないか」と、寄々よりより、議していた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬場和泉守こと槍垣の門徒共を語らひ当家を傾けんとして寄々より/\はかりごとめぐらす由、その證拠は此れを御覧あるべしとて、懐中より一通の密書を取出し給ふ。
皆は寄々より/\その事を話して気遣つたものだ。すると初日の幕がいた。待ち設けた車曳となつた。皆は身体からだぢゆうを耳のやうにして、その台辞せりふを待つた。菊之丞は叫んだ。