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『心象風景』
ふりがな文庫
『
心象風景
(
しんしょうふうけい
)
』
槌で打たなければ、切り崩せない堅さの土塊であつた。——岡は、板の間に胡坐をして、傍らの椅子に正面を切つて腰を掛けてゐる私の姿を見あげながら、一握りの分量宛に土塊を砕きとつて水に浸し、適度に水分を含んだ塊を順次に取り出しては菓子つくりのやうに …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文科」春陽堂、1931(昭和6)年10月~1932(昭和7)年3月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約30分(500文字/分)
朗読目安時間
約49分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
陽
(
ひかり
)
主
(
あるじ
)
人間
(
ひと
)
土塊
(
つちくれ
)
寄々
(
よりより
)
鶏
(
とり
)