“宵寝”の読み方と例文
旧字:宵寢
読み方割合
よいね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さては、死にもの狂いの苦計に出て、深夜の逆襲さかよせをはかっているにちがいない。奴らの酒もりがすんで、宵寝よいねに入ったと見えたらそれがしおだ。ぬかるな」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父も母も宵寝よいねの早起きだったのて、台所ではもうきたての飯の匂いがしており、七輪にかかったなべふた隙間すきまから、懐かしい味噌汁みそしるの甘い煙もき出していた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
宵寝よいねの習慣を持っている川辺家の人々は、皆寝しずまって、月のみが、樹木の多い庭園を昼のようにてらしていた。小石川の植物園と同じ丘陵の上にある庭は大樹が多かった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)