定公さだこう)” の例文
あの津辺つべ定公さだこうち親分の寺でね。落合おちあいやぶの中でさ、大博打おおばくちができたんだよ。よせばえいのん金公も仲間になったのさ。それを
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
『おい、定公さだこう、何か出来るか……』かう言つて聞いて見た。手帳には七言絶句の転結だけが書いてあつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「俺はいいが、ここにいる定公さだこう割前わりまえを忘れちゃいけないぜ」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「園丁の定公さだこう夫婦、お庭の中に一軒建てて住んで居ります」
死の予告 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「どうだ、定公さだこう、ここでちょっと休んで行こうか」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『始めからさううまい訳には行かないぢや……』笑つて見せて、『けれど、正公しやうこう成長おほきくなつたし、定公さだこうも学問が出来るから、おていさん、もう安心なもんぢゃ。これからはらくが出来る』
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
『朝の気持はいなア……何うだ定公さだこう
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)