子猿こざる)” の例文
二人は悪戯いたずら盛りのころから、小学校で知り合った。子猿こざるみたいなコーンはクリストフに悪戯をしかけた。クリストフはそのおとしあなにかかったのを知ると、ひどい返報をしてやった。
始終人からへだてをおかれつけた内田を喜ばしたので、葉子が来ると内田は、何か心のこだわった時でもきげんを直して、せまった眉根まゆねを少しは開きながら、「また子猿こざるが来たな」といって
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
与兵衛よへゑ子猿こざるにはチヨンといふ名をつけました。家内中はみんなそのチヨンを大変大事にして可愛がりました。殊に信次しんじとは、まるで兄弟のやうにして毎日/\跳んだりねたりして一緒に遊びました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)