嫁子よめっこ)” の例文
伊之助さんと若草の位牌いへえと婚礼して、若草に沙汰なしで持った嫁子よめっこを離縁してくんなせえまし、影も形もねえけんども、口惜くやしいと云う執念は残ってるだから
うまへ乗って行くんだが、名主なら布団七めえも重ねる所だが、マア三枚にして置いて、あけえのと、青えのと、それから萌黄のと、三枚布団で、化粧鞍を掛け、嫁子よめっこさんを
それはうよ、それは然うだけれど、他家ほかから嫁子よめっこを貰やア田地が附いて来る、金が附いて来るたって、まうちへ呼ばって、あとで己が気にらねえば仕様がねえ訳だ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから此の人の兄様あにさんが跡をとって村の名主役を勤めて居ると、其処そこ嫁子よめっこ這入へえってんともハヤ云い様のなえ程心も器量もい嫁子だったそうだが、其所そこに安田八角か、え
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)