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姪
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をひ
ふりがな文庫
“
姪
(
をひ
)” の例文
わたくしは又伊澤の刀自に、其父
榛軒
(
しんけん
)
が壽阿彌の
姪
(
をひ
)
をして
櫛
(
くし
)
に蒔繪せしめたことを聞いた。此蒔繪師の號はすゐさいであつたさうである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此世に
只
(
た
)
だ伯母一人
姪
(
をひ
)
一人と云ふのぢや無いか、——亭主には婚礼もせずに
逝
(
ゆ
)
かれる、お前の
阿父
(
おとつさん
)
は
彼
(
あ
)
の様な
非業
(
ひごふ
)
な最後をする、天にも地にも頼るのはお前ばかりのだ——まあ、之を御覧よ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
壽阿彌が怪我をした家は
姪
(
をひ
)
の家ださうで、「
愚姪方
(
ぐてつかた
)
」と云つてある。此姪は其名を
詳
(
つまびらか
)
にせぬが、尋常の人では無かつたらしい。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
イソ/\として燃え上がる火影に
凛然
(
りんぜん
)
たる
姪
(
をひ
)
の
面
(
かほ
)
ながめて「
何時
(
いつ
)
も丈夫で結構だの、余り
身体
(
からだ
)
使ひ過ぎて病気でも起りはせぬかと、私ヤ其ればかりが心配での」と言ひつゝ
見遣
(
みや
)
る伯母の
面
(
おもて
)
は
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
時は文政十年七月末で、壽阿彌は
姪
(
をひ
)
の家の板の間から落ちた。そして兩腕を
傷
(
いた
)
めた。「骨は
不碎候
(
くだけずさふら
)
へ共、兩腕共強く痛め候故」
云々
(
しか/″\
)
と云つてある。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
此
(
かく
)
の如き人の児と生まれ、此の如き人の
姪
(
をひ
)
と言はれることを耻づかしくて堪まらないのです、
然
(
しか
)
るに姉さん、世間の奴等は何と云ふ
破廉耻
(
はれんち
)
でせう、学校の校長でも教員でも、山木剛造の児であり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“姪”の意味
《名詞》
(めい)兄弟姉妹の娘。
(出典:Wiktionary)
“姪”の解説
姪(めい)とは、傍系3親等の親族で、兄弟姉妹の娘を指す語。対義語は甥またはおじ、おば。
(出典:Wikipedia)
姪
漢検準1級
部首:⼥
9画
“姪”を含む語句
女姪
姪御
叔姪
小姪
姪浜
犯姪
幼姪
愚姪
愚姪方
我姪
曾姪
阿姪
甥姪
異母姪
賢姪
賤姪
令姪
姪筋
姪浜石
姪成
...