トップ
>
姦臣
>
かんしん
ふりがな文庫
“
姦臣
(
かんしん
)” の例文
怨恨
(
えんこん
)
が長く君主に向かい得ないとなると、勢い、君側の
姦臣
(
かんしん
)
に向けられる。彼らが悪い。たしかにそうだ。しかし、この悪さは、すこぶる副次的な悪さである。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
漢室の
衰兆
(
すいちょう
)
、
蔽
(
おお
)
いがたしと見るや、
姦臣
(
かんしん
)
輩出
(
はいしゅつ
)
、内外をみだし、主上はついに、洛陽を捨て、長安をのがれ給い、玉車に
塵
(
ちり
)
をこうむること二度、しかもわれら、
草莽
(
そうもう
)
の微臣どもは、憂えども力及ばず
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
匡
(
きょう
)
では暴民の
凌辱
(
りょうじょく
)
を受けようとし、宋では
姦臣
(
かんしん
)
の
迫害
(
はくがい
)
に
遭
(
あ
)
い、
蒲
(
ほ
)
ではまた
兇漢
(
きょうかん
)
の
襲撃
(
しゅうげき
)
を受ける。諸侯の敬遠と
御用
(
ごよう
)
学者の嫉視と政治家連の
排斥
(
はいせき
)
とが、孔子を待ち受けていたもののすべてである。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それに、
自矜心
(
じきょうしん
)
の高い彼にとって、彼ら
小人輩
(
しょうじんはい
)
は、怨恨の対象としてさえ物足りない気がする。彼は、今度ほど好人物というものへの腹立ちを感じたことはない。これは
姦臣
(
かんしん
)
や
酷吏
(
こくり
)
よりも始末が悪い。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“姦臣”の意味
《名詞》
主君に悪事をはたらく家臣。
(出典:Wiktionary)
“姦臣”の解説
姦臣(かんしん)、奸臣は、臣下の一類型。君主に取り入り、害をなす者を指す。君側の奸。
(出典:Wikipedia)
姦
漢検準1級
部首:⼥
9画
臣
常用漢字
小4
部首:⾂
7画
“姦”で始まる語句
姦
姦通
姦淫
姦夫
姦婦
姦計
姦雄
姦佞
姦男
姦悪