女竹めたけ)” の例文
とこの壁が落ち、横長窓の小舞こまい女竹めたけが折れて居たりして、わしは不快になり、明日から、早速さっそく、職人を入れて修理する様に杉山に命じた。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
その柱に添うて女竹めたけのような竹が二三本立ち、小さなその葉がじっと立っていた。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
城山へ遠足に行った時なんか、弁当を開くと、裏で出来た女竹めたけの煮たのが三切れはいっていて、大阪の鉄工場へはいっていた両親を、どんなにか私は恋しく思った事です。——冬に近い或る夜。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
時々ざあと時雨しぐれの様に降っては止み、東ににじが出たり、西に日があらわれて遠方の屋根が白く光ったり、北風が来て田圃たんぼの小川のふちとる女竹めたけやぶをざわ/\鳴らしてはきら/\日光をおどらせたりした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)