女客をんなきやく)” の例文
絵師の家の主人が出て木戸の錠をおろして出掛けて行つた。先刻さき女客をんなきやくの行つたと同じやうにまた石段からぐ隠れてしまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
顏もそろひし女客をんなきやく、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「おお」と云つて片隅へ女客をんなきやくと一緒に避けるもなく発射せられた一発は窓硝子がらすいてそとれて仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この間白い肩掛を借りて着て居る女客をんなきやくを自分は暗い中にすかし見て知つて苦笑した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)