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天颷
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てんぴょう
ふりがな文庫
“
天颷
(
てんぴょう
)” の例文
天颷
(
てんぴょう
)
一陣! ものすごい殺気が、みるまにふたりのあいだにみなぎってきた。ああ
龍虎
(
りゅうこ
)
たおれるものはいずれであろうか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この軍勢も、その武者幽霊の影ではないか、いかにも、まぼろしの
魔軍
(
まぐん
)
のごとく、
天颷
(
てんぴょう
)
のごとく、
迅速
(
じんそく
)
な足なみだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、同じ組の士、芋川平太夫と永井源四郎のふたりが何処から来たか、
天颷
(
てんぴょう
)
に吹き落された小雀のように、彼方の
陣幕
(
とばり
)
の蔭へ向って、
驀
(
まっ
)
しぐらに飛びこんで行くのが見えた。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木剣の柄に手をかけると同時に
天颷
(
てんぴょう
)
一陣二人の体は、つんざく気合いと共にぱッと飛び別れ、重蔵は小太刀を鉄壁の片手伸ばし平青眼に、鐘巻自斎は同じく中段の
立
(
たて
)
青眼に取って
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ア、ア、ア!」とばかり、
捕手
(
とりて
)
の
軍卒
(
ぐんそつ
)
がおどろきさわぐうちに、一ど、
雲井
(
くもい
)
へたかく舞いあがった
魔鳥
(
まちょう
)
は、ふたたびすさまじい
天颷
(
てんぴょう
)
をまいて
翔
(
か
)
けおりるや、するどい
爪
(
つめ
)
をさかだてて、
旋廻
(
せんかい
)
する。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
天颷
(
てんぴょう
)
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
颷
部首:⾵
17画
“天”で始まる語句
天
天井
天鵞絨
天狗
天晴
天幕
天窓
天気
天地
天竺