“てんぴょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天平73.3%
天颷13.3%
天飈10.0%
天飇3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち大化の改新においては主として社会的経済的制度の革新として、天武朝より天平てんぴょう時代へかけては精神的文化の力強い創造として。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
この軍勢も、その武者幽霊の影ではないか、いかにも、まぼろしの魔軍まぐんのごとく、天颷てんぴょうのごとく、迅速じんそくな足なみだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天飈てんぴょうの如くふり下ろされようとしたが、新九郎もここ必死、斬り辷った身をうねらせつつ、片手払いにかえした。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真っ黒な煙を、天飇てんぴょうから、たたきつけてくる。十八公麿は、車の中で、しきりと、咳声せきをして苦しがっていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その声は、雲間から吹き落ちた天飇てんぴょうか魔のどよめきのように姫のうつつを驚かしたに違いない。姫は、ひいっ——と魂の声をあげて、四郎の肩を突きのけて走りかけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)