天秤はかり)” の例文
請ふ告げよ、人その破れる誓ひの爲、汝等の天秤はかりくるも輕からぬほど他の善をもて汝等にあがなひをなすことをうるや。 一三六—一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「願くはわが憤恨いきどおりはかられ、わが懊悩なやみのこれと向いて天秤はかりにかけられんことを」というは、友の観察の浅きを責めし語である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
鴈治郎と延若とを、レオナルドとアンゼロとに比べるのは、藁稭わらしべ黄金きんかたまりの目方を引くやうなもので、天秤はかりを神経衰弱にするに過ぎないが、しかし先輩後輩の関係だけには一寸似寄つたふしがある。
是故に己が價値ねうちによりていと重くいかなる天秤はかりをも引下ひきさぐる物にありては、他のつひえをもてつぐなふことをえざるなり 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これと相對あひむかひてめぐるは、天秤はかり(こは夜の長き時その手より落つ)を持ちてガンジェを去れり 四—六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
〔汝等の天秤〕天上の天秤はかりに。神の正義が、かゝる善行をもてこの罪を贖ふに足るとなすまで
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
イベロは高き天秤はかりの下にあり 一—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)