大船おほふね)” の例文
大船おほふね香取かとりうみいかりおろし如何いかなるひとものおもはざらむ 〔巻十一・二四三六〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
されば必ず見よと云ひ給ひし狭き港口かうこうづる大船おほふねの運転士の手際も知らず過ごしさふらふ。南仏蘭西フランス海辺うみべに立てる木のすくなき山を船室の窓より見ながら、私はいかなる思ひをか致しさふらひし。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
君が大船おほふねの窓の火ややに消えゆき
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ものうかるさまや、大船おほふね
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
黄海のうねりの上の大船おほふねに花田の大人うしと語る初夏
大船おほふね火夫くわふ、いさなとり
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
君が大船おほふね舳先へさきに立ち
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)