大根おほね)” の例文
姉君、こよなううれし、さきよりこれ欲しうおもひたるにとて、心地よげに飲み給ひ、常はえまゐらぬまだしき大根おほねまゐるもをかし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ここに天皇、三野みのの國の造の祖、大根おほねの王が女、名は兄比賣えひめ弟比賣おとひめ二孃子ふたをとめ、それ容姿麗美かほよしときこしめし定めて、その御子大碓おほうすの命を遣して、し上げたまひき。
世がくだるにしたがつて、それが表面化し、いさはだといへば、職業的な任侠にんけふの徒や、見得みえを大切にする根性になりさがつたが、大根おほねはいまいつたやうなところにあつたのだ。
初かつお (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
水のべに洗ふ大根おほねをさわさわに見つつわが行くしろき大根おほね
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
水のべに洗ふ大根おほねをさわさわに見つつわが行くしろき大根おほね
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
えちぎり洗ふ大根おほねをその葉さへかん素水さみづにわれは見つくす
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
えちぎり洗ふ大根おほねをその葉さへかん素水さみづにわれは見つくす
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
競馬場のしがらみ白くこなた辺や蕪と大根おほねのなぞへ段畑
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)