外妾がいしょう)” の例文
美濃みのの奇傑斎藤義龍よしたつ外妾がいしょうの子五郎左衛門、世を忍ぶ名を富田勢源とだせいげんと云ったすねびとが、宇宙の大理から感応自得して工夫を積んだ秘術で
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その他なお商家の豪奢ごうしゃを尽したる例甚だ多く、就中なかんずく外妾がいしょうたくわうること商人に最も多くして、手代のやからに至るまでひそかに養わざるものなしという。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
倉地が外妾がいしょう二人ふたり持ってるといううわさは初耳ではあるけれども、それは新聞の記事であってみればあてにはならない。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それが、ある女に子まで産ましているという事がわかった。その女はある顕官の外妾がいしょうで、川上はその女を、上野鶯渓うぐいすだにの塩原温泉に忍ばせてあるという事までが知れた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかし倉地には二人ふたりほどの外妾がいしょうがあると付け加えて書いてあるのを見て、ほんとうにあなたをお気の毒に思いました。この手紙を皮肉に取らないでください。ぼくには皮肉はいえません。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)