壮大そうだい)” の例文
旧字:壯大
とて越中ゑつちうかしらでゝしたあかくニヤリとわらひ、ひとさしゆび鼻油はなあぶらひいて、しつぺいはらんと歯噛はがみをなし立上たちあがりし面貌つらがまへ——と云々うんぬんかくてこそ鬼神きじん勇士ゆうし力較ちからくらべも壮大そうだいならずや。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
月は、横浜をってから大きくなるばかりで、その夜はちょうど十六夜いざよいあたりでしたろうか。太平洋上の月の壮大そうだいさは、玉兎ぎょくと、銀波に映じ、といった古風な形容がぴったりするほどです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)