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場馴
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ばな
ふりがな文庫
“
場馴
(
ばな
)” の例文
紹巴は、歌の席に、
場馴
(
ばな
)
れている。なにくれとなく心をくばり、また席の空気を、息づまるような
佗
(
わび
)
しさにさせまいとする。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
場馴
(
ばな
)
れのために試験受けようぢやないかといふ同級生が沢山あつたので
固
(
もと
)
より落第のつもりで
戯
(
たわむ
)
れに受けて見た。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
博士
(
はかせ
)
などがみすぼらしい
風采
(
ふうさい
)
をしながらも
場馴
(
ばな
)
れて進退するのにも御同情が寄ったりして、この御覧になる方々はおもしろく
思召
(
おぼしめ
)
された。奏せられる音楽も特にすぐれた人たちが選ばれていた。
源氏物語:08 花宴
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
靴先でコト/\と羽目板を
蹴
(
け
)
つて見るまでに
場馴
(
ばな
)
れたのであつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「もそっと、
場馴
(
ばな
)
れせずばなるまいぞ」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
“場”で始まる語句
場
場所
場合
場末
場処
場面
場数
場内
場中
場裡