“場馴”の読み方と例文
読み方割合
ばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紹巴は、歌の席に、場馴ばなれている。なにくれとなく心をくばり、また席の空気を、息づまるようなわびしさにさせまいとする。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
場馴ばなれのために試験受けようぢやないかといふ同級生が沢山あつたのでもとより落第のつもりでたわむれに受けて見た。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
博士はかせなどがみすぼらしい風采ふうさいをしながらも場馴ばなれて進退するのにも御同情が寄ったりして、この御覧になる方々はおもしろく思召おぼしめされた。奏せられる音楽も特にすぐれた人たちが選ばれていた。
源氏物語:08 花宴 (新字新仮名) / 紫式部(著)