場裡じょうり)” の例文
真に国民の権利を自覚して選挙場裡じょうりに活躍したということは、大いに注目に値する現象である、畢竟ひっきょうかかる現象を見るに至ったのも
東洋学人を懐う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
今は学問場裡じょうりに彼我併立の勢を成して、今後我学者のつとむる所は唯れに対して先鞭せんべんつくるに在るのみ。
人生の楽事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
故にあくまで平和主義を持して国際競争場裡じょうりに立ち、優勝を制せんことは、過去は勿論もちろん、現時に於てもほとんど絶対に不可能のことである。
世界平和の趨勢 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
それが王政たると、帝政たるとはた共和政たるとを問わず、ただ支那の実力にしてく今日の世界の競争場裡じょうりに立つに堪え得るものであるならばよろしい。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
この欲望は個人的の欲望から出ているのではない。国家を益々ますます盛んにし、世界の競争場裡じょうりに優等の地位を占めようという大なる欲望から出ているのである。
始業式に臨みて (新字新仮名) / 大隈重信(著)
国が盛んになれば、なるほど国際的関係は益々困難になるもので、東洋の一大強国として世界の国際場裡じょうりに重きをなさんとするには、まだなかなか前途遼遠である。
〔憲政本党〕総理退任の辞 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
近来青年の通弊つうへいともいうべきは、自己の境遇と嗜好と特性とを十分に計らず、いたずらに理想のみ高尚となり、ただ一時的栄華をうらやみ社会の生存競争場裡じょうりに進み入る結果は
現代学生立身方法 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
列国との生存競争場裡じょうりに立ちて適者として生存するを得るに至るまでの間は、日本は絶東に於ける平和の保護者たる責任として、支那に対し後見者たる地位に立つ必要がある。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)