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国訛
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くになま
ふりがな文庫
“
国訛
(
くになま
)” の例文
旧字:
國訛
ある寒い朝、十時ごろに
楊枝
(
ようじ
)
をつかいながら台所へ出て来た笹村の耳に、思い出したこともない
国訛
(
くになま
)
りで
弁
(
しゃべ
)
っている男女の声が聞えて来た。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
なにか、
国訛
(
くになま
)
りの早言葉を、がやがや交わし合っていたと思うと、露八へは、二名だけを残して、にわかに駈けだして行った。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あんなに、
喋舌
(
しゃべ
)
って、喋舌って、喋舌りからかいて——」と豊世は思わず
国訛
(
くになま
)
りを出した。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と
国訛
(
くになま
)
りのある
語調
(
ちょうし
)
で言って、そこへ
挨拶
(
あいさつ
)
に出たのは相川の
母親
(
おふくろ
)
である。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
国訛
(
くになま
)
りを交ぜてこんな長歌を今様調で
謡
(
うた
)
っていた越軍の若ざむらい達は、ついに
挙
(
こぞ
)
って起ちあがり、手拍子あわせながらこの城楼第一の大広間も狭しとばかり、輪をなして踊りめぐり踊り流れ
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
訛
漢検1級
部首:⾔
11画
“国”で始まる語句
国
国許
国境
国府津
国中
国是
国府
国手
国人
国土