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嘲侮
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ちょうぶ
ふりがな文庫
“
嘲侮
(
ちょうぶ
)” の例文
古典の筆者はまた、義仲を、非同情というよりもやや
揶揄
(
やゆ
)
的に書いている。都人が遠隔の野性人を見るときに持つ
嘲侮
(
ちょうぶ
)
を平家の筆者も持っていた。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
法水は、鎮子の
辛辣
(
しんらつ
)
な
嘲侮
(
ちょうぶ
)
にもたじろがず、かえって声を励ませて云った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「ありませんかの」と
嘲侮
(
ちょうぶ
)
をふくめて「もし御用のときは、
童僕
(
わっぱ
)
の金若をお召しなされ。彼方の
鈴縄
(
すずなわ
)
を引けば、すぐ下の木戸から兵どもが登ってまいろう」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
法水は鎮子の
嘲侮
(
ちょうぶ
)
に、やや語気を荒らげて答えた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「
牛糞町
(
うしぐそまち
)
」などといって、振わない門族の果てを、住宅地の呼び名にまで
嘲侮
(
ちょうぶ
)
することを忘れなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いや、かの女にとれば、
生命
(
いのち
)
を賭けての、法への挑戦であり、南への
嘲侮
(
ちょうぶ
)
であり、男への復讐なのだ。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
依然、後ろ向きのまま、楊雄は薄ら黄ばンだ特有な皮膚に
嘲侮
(
ちょうぶ
)
の笑みをたたえて見せた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが具足に五体と胆心を固めた藤吉郎は、非難、反目、
嘲侮
(
ちょうぶ
)
、一切に耳もないかの如く、城内
武者溜
(
むしゃだま
)
りの
床場
(
ゆかば
)
に
床几
(
しょうぎ
)
を置き、夜もすがら出兵の人員、隊伍、荷駄、軍需などにわたって指図していた。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、やや
嘲侮
(
ちょうぶ
)
を唇にたたえていう。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘲
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
侮
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
“嘲”で始まる語句
嘲
嘲笑
嘲弄
嘲罵
嘲蔑
嘲殺
嘲笑的
嘲哢
嘲嗤
嘲声