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喪中
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もちゅう
ふりがな文庫
“
喪中
(
もちゅう
)” の例文
正月が来たけれど、
喪中
(
もちゅう
)
だった。三
ガ
日をヒッソリ暮して、四日の御用始めに出勤した小室君は俄に腹痛を催して、
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
した。
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
やがて、大炊の門を訪れてみると、門は閉じてあって、
喪中
(
もちゅう
)
の
忌札
(
いみふだ
)
らしいものが
貼
(
は
)
ってある。裏の土塀口を押入って、召使の者に
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
喪中
(
もちゅう
)
にいるような
静
(
しず
)
けさの中に、雪の表面のこおりつく音がいく度となく聞こえた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
思うに御当家が
喪中
(
もちゅう
)
にあるのをよい
機
(
おり
)
として、藤堂家がわざと国境を押し出し、やがて勝手な所へ関の
柵
(
さく
)
でも構えてしまおうという考えかもしれぬ。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「社長さんにも五枚ばかりと言いましたが、断りました。
喪中
(
もちゅう
)
ですから」
人生正会員
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
わたしたちが通って行く道は
喪中
(
もちゅう
)
のようにしずんでさびしかった。あれきって
陰気
(
いんき
)
な野原の上にただ北風のはげしいうなり声が聞こえた。雪片が小さなちょうちょうのように目の前にちらちらした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「大殿貞氏さまのお位牌を陣中におくお心を拝察するにつけ、お子として、
喪中
(
もちゅう
)
いちばいの
御精進
(
ごしょうじん
)
なのであろう、と」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この城の
喪中
(
もちゅう
)
をうかがい、嘆きの虚をついて、夜半来れる卑怯な敵は
何奴
(
なにやつ
)
か」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“喪中”の意味
《名詞》
近親者が亡くなって喪に服している期間。
(出典:Wiktionary)
喪
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“喪”で始まる語句
喪
喪心
喪失
喪服
喪家
喪章
喪主
喪旗
喪屋
喪神