“もちゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
喪中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思うに御当家が喪中もちゅうにあるのをよいおりとして、藤堂家がわざと国境を押し出し、やがて勝手な所へ関のさくでも構えてしまおうという考えかもしれぬ。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「社長さんにも五枚ばかりと言いましたが、断りました。喪中もちゅうですから」
人生正会員 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたしたちが通って行く道は喪中もちゅうのようにしずんでさびしかった。あれきって陰気いんきな野原の上にただ北風のはげしいうなり声が聞こえた。雪片が小さなちょうちょうのように目の前にちらちらした。