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喞
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ふく
ふりがな文庫
“
喞
(
ふく
)” の例文
が、あらましは、事情に
詳
(
くわ
)
しい
守人
(
もりと
)
が、
噛
(
か
)
んで
喞
(
ふく
)
めるように聞かせてくれた。甚助が生れたその年のことだというから、天文十六年のことにちがいない。
剣の四君子:03 林崎甚助
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
〔評〕幕府勤王の士を
逮
(
とら
)
ふ。南洲及び
伊地知正治
(
いぢちまさはる
)
、
海江田武治
(
かいえだたけはる
)
等尤も其の
指目
(
しもく
)
する所となる。僧
月照
(
げつせう
)
嘗て近衞公の
密命
(
みつめい
)
を
喞
(
ふく
)
みて水戸に至る、幕吏之を
索
(
もと
)
むること急なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
笹村は乳房を
喞
(
ふく
)
んでいる赤子の顔を見ながら、時々想い出したように母親の決心を促した。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
土の下から発見されたのは若い女房の死骸であつた。女はむごたらしく
斬殺
(
きりころ
)
されてゐたが、その死骸のそばには生れたばかりの男の
児
(
こ
)
が泣いてゐた。その赤児の口には飴を
喞
(
ふく
)
ませてあつた。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
宮は知らず
貌
(
がほ
)
に一口の酒を
喞
(
ふく
)
みて、
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めたるのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
と、人は
枚
(
ばい
)
を
喞
(
ふく
)
み、馬は口を
勒
(
ろく
)
し、深く蜀陣へ近づいた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
喞
漢検1級
部首:⼝
12画
“喞”を含む語句
喞々
喞筒
喞言
蒸汽喞筒
喞子
喞子桿
排氣喞筒
真空喞筒
空氣喞筒
空氣壓搾喞筒
空氣壓搾喞筒等
虫喞
蜜喞