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問注所
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もんちゅうじょ
ふりがな文庫
“
問注所
(
もんちゅうじょ
)” の例文
「一昨日、ご府内に着き、昨一日は、柳営の
問注所
(
もんちゅうじょ
)
でございました。いやどうも、えらくおきびしいご質問やお調べでして」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
引付衆
(
ひきつけしゅう
)
、
問注所
(
もんちゅうじょ
)
執事、侍どころ
所司
(
しょし
)
、検断所、
越訴
(
えっそ
)
奉行などのおびただしい鎌倉使臣が居留しているその政治的
聚落
(
じゅらく
)
も、いつか百年余の月日をここにけみしていた。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御城下の
掟
(
おきて
)
として、不審の者は、見当り次第、
縛
(
から
)
めて、
問注所
(
もんちゅうじょ
)
へ突き出す定めになっておる。明らかにせねば、
不愍
(
ふびん
)
でも、役所へ引き渡すぞ。
証立
(
あかしだ
)
てのため、その母の手紙とかを、これへ見せい
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、これを
問注所
(
もんちゅうじょ
)
の
白洲
(
しらす
)
へ蹴落しても、当然であっていいのである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そこで、
問注所
(
もんちゅうじょ
)
の方だが、申し開きはすんだのか」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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高氏とは、
問注所
(
もんちゅうじょ
)
の対決以来、会っていない。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“問注所”の解説
問注所(もんちゅうじょ、もんぢゅうしょ)は、日本の鎌倉幕府・室町幕府に設置された訴訟事務を所管する機関である。
「問注」とは、訴訟等の当事者双方から審問・対決させること、あるいはその内容を文書記録することを意味する。つまり「問注所」とは問注を行う場所を意味する。平安期には問注を行うための特定の場所は定められていなかったが、鎌倉幕府においては問注を行う場所として問注所を設置したのである。
(出典:Wikipedia)
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
注
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“問”で始まる語句
問
問題
問屋
問答
問屋場
問糺
問合
問掛
問詰
問者