問注所もんちゅうじょ)” の例文
「一昨日、ご府内に着き、昨一日は、柳営の問注所もんちゅうじょでございました。いやどうも、えらくおきびしいご質問やお調べでして」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引付衆ひきつけしゅう問注所もんちゅうじょ執事、侍どころ所司しょし、検断所、越訴えっそ奉行などのおびただしい鎌倉使臣が居留しているその政治的聚落じゅらくも、いつか百年余の月日をここにけみしていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御城下のおきてとして、不審の者は、見当り次第、からめて、問注所もんちゅうじょへ突き出す定めになっておる。明らかにせねば、不愍ふびんでも、役所へ引き渡すぞ。証立あかしだてのため、その母の手紙とかを、これへ見せい
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、これを問注所もんちゅうじょ白洲しらすへ蹴落しても、当然であっていいのである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そこで、問注所もんちゅうじょの方だが、申し開きはすんだのか」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高氏とは、問注所もんちゅうじょの対決以来、会っていない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)