和訓わくん)” の例文
草花さうくわも蝶に化する事本草ほんざうにも見えたり。蝶の和訓わくんをかはひらこといふは新撰字鏡しんせんじきやうにも見えたれど、さかべつたうといふ名義みやうぎいまだかんがへず。
しかしここに奇態きたいに思うことは、古い言葉にはあるいはあって、僕の無学むがくのために知らぬのかははかられぬが、おんという字に和訓わくんのないことである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
和名わめい漢字かんじ和訓わくん充當じうたうしたものが、理由りいうなく誤訓ごくんされた惡例あくれいなりある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
かやうの所いづかたにもあるゆゑに下踏げたくぎをならべうち蹉跌すべらざるためとす。唐土もろこしにては是をるゐとて山にのぼるにすべらざるはきものとす、るゐ和訓わくんカンジキとあり。
かやうの所いづかたにもあるゆゑに下踏げたくぎをならべうち蹉跌すべらざるためとす。唐土もろこしにては是をるゐとて山にのぼるにすべらざるはきものとす、るゐ和訓わくんカンジキとあり。