呂虔りょけん)” の例文
「さらばいて、小沛の危急を救え」とばかり、まず夏侯惇かこうじゅん呂虔りょけん李典りてんの三名を先鋒に、五万の精兵をさずけ、徐州の境へ馳せ向かわした。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顧みれば、呂虔りょけんとか于禁うきんなどの幕将まで負傷している。無数の輜重しちょうは敵地へ捨ててきた。——ああ。仰げば、暮山すでにくらく陽はかげろうとしている。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一族の曹真は、このときも先鋒に当り、張遼、張郃ちょうこう文聘ぶんぺい、徐晃などの老巧な諸大将がそれを輔佐し、許褚きょちょ呂虔りょけんなどは中軍護衛として、皇帝親征の傘蓋さんがい旌旗せいきをまん中に大軍をよせていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにひるんで、薛蘭が逃げ出してゆくと、曹操の陣後から、呂虔りょけんがひょうッと一箭を放った。——は彼の首すじを射ぬいたので、許褚の手を待つまでもなく、薛蘭も馬から転げ落ちた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
味方の李典、呂虔りょけんの陣へ走りこんで一手となった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒旗こっきの船列は、呂虔りょけんの陣。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)