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吾背子
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わがせこ
吾背子はいづく
行くらむ
奥つ
藻の
名張の
山を
今日か
越ゆらむ 〔巻一・四三〕 当麻麿の妻
吾背子をなこ
せの山の喚子鳥君喚びかへせ夜の更けぬ
とに (巻十、雑)
吾背子を
何処行かめとさき
竹の
背向に
宿しく今し
悔しも 〔巻七・一四一二〕 作者不詳
吾背子をやまとへやると
小夜ふけて
鶏鳴露にわれ立ち
霑れし (巻二)
吾背子と
二人見ませば
幾許かこの
零る
雪の
懽しからまし 〔巻八・一六五八〕 光明皇后