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われら
ふりがな文庫
“
吾儕
(
われら
)” の例文
……されば九州で危いのはまず黒田と細川(熊本)であろう……と
備後
(
びんご
)
殿(栗山)も
美作
(
みまさか
)
殿(黒田)も
吾儕
(
われら
)
に仰せ聞けられたでのう。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「人はいかなる境涯にも慣れるもので、それがまた
吾儕
(
われら
)
に与えられたる自然の恵みである」と言った人もあったとやら。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
吾儕
(
われら
)
は奇蹟を驚異し、
透視
(
とうし
)
の人を尊敬し、而して自身は平坦な道をあるいて、道の導く所に行きたいものである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
心が畑か、畑が心か、兎角に草が生え易い。油断をすれば畑は草だらけである。
吾儕
(
われら
)
の心も草だらけである。
四囲
(
あたり
)
の社会も草だらけである。吾儕は世界の草の種を除り尽すことは出来ぬ。
草とり
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
一言申残しておくが、
吾儕
(
われら
)
は
徒
(
いたず
)
らに女色に溺れる腐れ武士ではないぞ。馬術の名誉のために、大島の
馬牧
(
うままき
)
を預ったものじゃ。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
花は兎に角、
吾儕
(
われら
)
の
附近
(
あたり
)
は自然の食物には極めて貧しい処である。
芹
(
せり
)
少々、
嫁菜
(
よめな
)
少々、
蒲公英
(
たんぽぽ
)
少々、
野蒜
(
のびる
)
少々、
蕗
(
ふき
)
の
薹
(
とう
)
が唯三つ四つ、
穫物
(
えもの
)
は此れっきりであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
もし又、万が一にも、その
期
(
ご
)
に及んで満月が二人の切ない
情
(
こころ
)
を
酌
(
く
)
まず、
売女
(
ばいた
)
らしい空文句を一言でも
吐
(
ぬ
)
かしおって、
吾儕
(
われら
)
を手玉に取りそうな気ぶりでも見せたなら最後の助。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
心が畑か、畑が心か、兎角に草が生え易い。油断をすれば畑は草だらけである。
吾儕
(
われら
)
の心も草だらけである。
四囲
(
あたり
)
の社会も草だらけである。吾儕は世界の草の種を除り尽すことは出来ぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
吾
漢検準1級
部首:⼝
7画
儕
漢検1級
部首:⼈
16画
“吾儕”で始まる語句
吾儕幸得此埔遊
吾儕共
吾儕家
吾儕方
吾儕等