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きゅうばん
ふりがな文庫
“
吸盤
(
きゅうばん
)” の例文
タコならば、足に
吸盤
(
きゅうばん
)
がついているはずですが、こいつの足はのっぺらぼうで、なにもついていません。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
蝙蝠
(
こうもり
)
のような
翅
(
はね
)
の生えた本物の吸血鬼がこの黄昏の中に現われて、その長い
吸盤
(
きゅうばん
)
のような
尖
(
とが
)
った唇でもって、愛弟の血をチュウチュウと吸ったのではあるまいかと思った。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
腹に
鰭
(
ひれ
)
でできたような
吸盤
(
きゅうばん
)
がついていて、
早瀬
(
はやせ
)
に流されぬよう河底の石に吸いついている。
京都のごりの茶漬け
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
ぴたりと
吸盤
(
きゅうばん
)
に吸い寄せられるような力で、船底が吸いつけられたかと思うと、丸木舟は、くるりと一廻転して、軌道に乗った車のようにするすると滝壺の裏側にのまれて行って
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
隙間なく層をなして重なりあっているのだが、そうしているうちには、
吸盤
(
きゅうばん
)
が触れあい茎棘が刺しかわされてしまうので、その
形相
(
ぎょうそう
)
すさまじい噛みあいの歯音は、やがて音のない夢幻となって
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“吸盤”の意味
《名詞》
吸盤(きゅうばん)
杯形をし、筋肉でできた動物の器官で、気圧や水圧の圧力差を利用し外の動物や物に吸着するもの。また、それを模したもの。
(出典:Wiktionary)
“吸盤”の解説
吸盤(きゅうばん)とは、ゴムや合成樹脂などの可撓性を利用して平滑面に吸着して内部を真空に近い状態にし気圧や水圧などの圧力の差を利用して物に吸着する器具、部品。吸着盤ともいう。接着剤などと異なり一時的な接着を目的とすることが多い。また、吸着するための動物の器官。
(出典:Wikipedia)
吸
常用漢字
小6
部首:⼝
6画
盤
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
“吸”で始まる語句
吸
吸殻
吸血鬼
吸物
吸込
吸口
吸筒
吸物椀
吸子
吸付