“きゅうばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
吸盤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぴたりと吸盤きゅうばんに吸い寄せられるような力で、船底が吸いつけられたかと思うと、丸木舟は、くるりと一廻転して、軌道に乗った車のようにするすると滝壺の裏側にのまれて行って
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
隙間なく層をなして重なりあっているのだが、そうしているうちには、吸盤きゅうばんが触れあい茎棘が刺しかわされてしまうので、その形相ぎょうそうすさまじい噛みあいの歯音は、やがて音のない夢幻となって
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)