吃驚きっきょう)” の例文
◯一方エリパズら三友は、来り観て想像以上の悲惨なる光景にまず吃驚きっきょうし、同情と共に一種の疑の起るを防ぎ得なかったのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
からりと鳴って、響くとひとしく、金色こんじきはた、一具宙を飛落とびおつ。一同吃驚きっきょうす。社殿の片扉かたとびらさっひらく。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから税関の騒擾そうじょう吃驚きっきょうしたり、馬車の御者が膝の上にも達する長い靴をはき、鞭をとり、革嚢かくのうを持っているのを不思議がったり、初めてミミズを見たり、ノルマンヂイの痩せた豚で驚いたりした。
つかみひしぐが如くにして突離つきはなす。初の烏、どうと地に坐す。三羽の烏はわざとらしく吃驚きっきょう身振みぶりをなす。)地をふ烏は、鳴く声が違ふぢやらう。うむ、うぢや。地を這ふ烏は何と鳴くか。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つかみひしぐがごとくにして突離す。初の烏、どうと地にす。三羽の烏はわざとらしく吃驚きっきょう身振みぶりをなす。)地をう烏は、鳴く声が違うじゃろう。うむ、どうじゃ。地を這う烏は何と鳴くか。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)