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叱声
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しっせい
ふりがな文庫
“
叱声
(
しっせい
)” の例文
右門はその死体を見ると、片手の切りとられているという一事から、すぐとそれが
弟子
(
でし
)
の五雲であることを察しましたので、がぜん鋭い
叱声
(
しっせい
)
があげられました。
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
その時ひっそりした場内に、
三度
(
さんど
)
将軍の声が響いた。が、今度は
叱声
(
しっせい
)
の代りに、深い感激の嘆声だった。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただ
豹
(
ひょう
)
だけは仙人達に慣れなかったので、豹と見ると
叱声
(
しっせい
)
をたてた。と、豹は恐れて逃げ去った。
仙術修業
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
けれども「南ドイツ人」の一団が現われて、恋に落ちた若い娘の気恥ずかしい告白を、堂々と歌いだした時には、もう堪えられなかった。彼は
放笑
(
ふきだ
)
した。憤りの
叱声
(
しっせい
)
が起こった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ぼくにしてみれば、話の最中ふりかえって
此方
(
こちら
)
をみる、クルウの
先輩達
(
せんぱいたち
)
もいるし、それでなくとも、氏の一言一句が、ただ、ぼくに向っての
叱声
(
しっせい
)
に聞え、かあッと、あがってしまうのでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
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右門のその
叱声
(
しっせい
)
を耳にすると、不意にぎらりとわきざしを抜き放ちながら、とらば一突きにとばかり近より迫った相手は、なわめの恥をうけている敬四郎ののど輪です。
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「余興掛も気が
利
(
き
)
かなすぎる。男女の相撲さえ禁じている将軍が、
濡
(
ぬ
)
れ
場
(
ば
)
を黙って見ている筈がない。」——そんな事を考えながら、
叱声
(
しっせい
)
の起った席を見ると、将軍はまだ不機嫌そうに
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
叱
部首:⼝
5画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“叱”で始まる語句
叱
叱咤
叱言
叱咜
叱責
叱呼
叱正
叱々
叱陀
叱付