可煩うるさ)” の例文
ですけれども、貴方嬰児あかんぼはいらないんでしょう、ぎゃあぎゃあ泣いて可煩うるさいから大きらいだって言ったじゃあありませんか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
折入って旦那様に聞いてやって頂きたいので、くわしく申上げませんと解りません、お可煩うるさくなりましたら、面倒だとおっしゃって下さりまし、直ぐとお茶にいたしてしまいまする。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
持病になって、三日置ぐらいには苦悶くるしみもだえる、最後にはあまり苦痛がはげしいので、くいしばっても悲鳴がれて、畳をかいむしって転げ廻るのを、可煩うるさいと、抱主かかえぬしが手足を縛って、口に手拭てぬぐい捻込ねじこんだ上
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お可煩うるさくはいらっしゃいませんか、」
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可煩うるさいな、まあ可いや。」
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)